ちょっとはまじめにEDHを考えてみるシリーズ
異論反論コメント等は気軽に書いてもらえるとありがたい。

さてさて、マナがなければ何もできないのがMTGである(ドレッジとかは除く)
EDHでもそれは変わらず、如何にマナを伸ばすかが序盤のキーポイントになっている。

そこで、効率のいいマナ加速とは何か。いくつかの面から考えてみる。

マナ加速スペル自体のマナコストからみる効率。これは発生するマナ数を、使用する際に必要なマナで引いた値とする。
例えば、EDH界最強のマナ加速の一つであるMana crypt。これは使用するマナが0、発生するマナが2と、実に効率が2-0=2である。これと同じ効率を持つものは、mana Vaultや暗黒の儀式(3-1)、煮えたぎる歌(5-3)等あるが、いずれも何がしかの条件がついているため、実に効果的なマナ加速であるといえる。
マナ生物であれば、極楽鳥やラノワールのエルフ(1-1=0)等が優れていると言え、この効率が0未満のものは効率がいいとはいえない。

しかし、数あるマナ加速には上記の効率で0以上のものはごく限られている。
そのため、以下の条件でも考えることができる。

ひとつは、マナ加速スペルを唱えたターンで使用できるマナの変化量である。
代表的なマナ加速を例に上げると、Mana Crypt=2-0=2マナ、暗黒の儀式=3-1=2マナ、Sol ring=2-1=1マナ、精神石=1-2=-1マナ、極楽鳥=0-1=-1マナ、繁茂=1-1=0マナ、スランの発電機=3-4=-1マナ、不屈の自然=0-2=-2マナ
自然の知識=1-2=-1マナとなる。ここから、ごく特殊な例を除けば使い切りのマナ加速のマナ効率の高さが伺え、恒久的にマナ総量を増やすスペルにおいては、-1マナを基準に考えることができる。
これは、マナ加速スペルを1ターンに何回唱えることができるか、言い換えれば1ターン内のアクション回数に結びついてくる。使用可能マナが同じ2マナでも、不屈の自然だとこれのみのアクションだが、自然の知識では-1マナのため、さらに1マナスペルにつなぐことができる。これにより次ターン以降で使用できるマナ数が変わってくるため、使用ターンのマナの変化量はマナ加速において重要な項目であるといえる。

ひとつは、使用したターンの次ターン以降に使用できるマナの増加量である。
これは単純に発生させるマナのみを見るため、極楽鳥=1マナ、スランの発電機=3マナと考えることができる。
これはマナ加速スペル自体の重さを考えず、発生させるマナ総量のみを見るため、上記の効率が悪くとも増加量が大きければ重要なマナ加速といえる。
増加量の大きいマナ加速スペルはビッグアクションになることもあるため、ここの枚数を多くとってしまうと肝心の序盤から加速するという面から見ると採用枚数には注意を払う必要がある。

上記の点を意識することで、序盤の立ち上がりが大きく変わってくるかと思う。
ちょっと動きがにぶいかな?と思ったときは、この日記のことを思い出してもらえると嬉しい。

コメント

かっこかり
2015年11月6日0:35

自分の名前を引き合いに出してくれるのもありがたいですし、こういうマナベースの強さの判断基準をしっかり定義している良記事を書いてくださっているのもありがたいです。

「マナ加速スペルを唱えたターンで使用できるマナの変化量」と「使用したターンの次ターン以降に使用できるマナの増加量」は、どっちかを気にしすぎてバランスが崩れる事が結構あるので気を付けたいですよね。
自分の場合は、序盤の動きが大事だからと加速を軽い方に寄せ過ぎてしまい、1枚で1マナ加速するカードだらけになってデッキパワーが落ちてしまっていた、というパターンが結構ありました。

零児
2015年11月6日18:21

>かっこかりさん
こちらこそ、いつも勉強させてもらってます。

今回の内容に照らし合わせると、例えば耕作や木霊の手の内の役割がマナ加速じゃなくてマナの安定化という、ちょっとベクトルの違う話になるんじゃないかとか、いろいろネタは出そうですね。最近耕作とか木霊の手の内にあれっ?と思うことがあったりするので。

マナ加速のバランスはデッキにもよりますけど、感覚的には軽量系7割重量級3割前後あたりがちょうどいいかなと思ってます。軽量系は次ターン以降+1マナ、重量級は+2マナ以上という見方で。
重量系のマナ加速を2~3ターン目に唱えるには、軽量級のマナ加速からスタートしないとダメで、初手ないし1~2ターン後に1枚握ってないといけないという状況からこんな感じなのかなと。感覚的なところなので具体的にどうなの?と言われるとあれですが。

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